「心のままに描いてみよう3」アートワークショップ第 2 回

自分の好きな「本の絵を描こう」を行いました。

スライドショーで読み聞かせ後、藤尾先生の絵を見て描き方を学び、イメージをつかんで描きました。
たくさん描いた本の絵を見せ合って、藤尾先生にいいところをほめていただきました。

藤尾先生のお話
本の絵は想像して、自分だけの色や形で描いて良いのですよ。
たとえば、トラがピンクでも全然いいんです。心の中にある描きたい気持ちが必ずあると思うので、それが出て来ると思います。

「カメレオン」の絵は色の組み合わせがとっても良くて、見ているだけで優しい気持ちになれるかわいい絵です。

「ピンクのくじら」の絵は、大きい紙にバーンと描いて力強くピンクと水色の組み合わせがとてもいいです。

「お医者さんの道具」の絵は、「これが好きで描きたい」って思って本を持ってきて、描いたところに自分らしさが出ているよね。歯医者さんの道具を最後まで描いて、主体と創造力がとても出ている。それがものすごく大事なんです。

「機関車のぼうけん〜大脱走〜、殺し屋ディーゼル」の絵は、前と横から見たところ。むちゃくちゃいいね。横向きの貨車の色合いも、このまま切り取って使いたい位。茶色の塗り方にものすごく味があって、素晴らしい。

「ごんぎつね」の絵は、自分自身の独特の形のとらえ方ができています。色鉛筆で、これだけしっかり塗れているのがとてもいいです。

「ザシアン剣の王」の絵は、鉛筆の線がとてもきれい。同じ強さで細かい部分まで潰れないで、描けているからすごく時間がかかったけど、根気よく描けました。

「ドラえもん」の絵は、色の塗り方もいいし、鈴の光り方も細かくて、ぴかっと光って、見てるとすごく愉快な気持ちになれますね。

「エヴァンゲリオン」の絵はむちゃくちゃ上手。なかなかこんな感じに描けないよ。色鉛筆の使い方が本当にいい。自分自身の線を持っているよね。

「カービィ」の絵は、しっかり塗れて、全くはみ出してないし、白いところもないし、どんだけ塗るのに時間かけたかよく分かります。それを2枚も描いているね。仕上げが美しいよ。

「トーマスと線路」の絵は、鉛筆で下書きした時、大胆で躍動感があってとても良かった。絵の具で塗ったら、また力強さが出て、隅々までちゃんと塗っているから、大きく見えて、これから先、どんな絵を描くのか楽しみです。

「てんとう虫」の絵は、細かく色を分けて、目立つ色を一色入れてくるところがすごいね。生き生きするように緑 とか水色とか使って、教わっていないのに赤だけで終わらないで反対色を入れて仕上げてるのが、とってもよくできています。

「色遊び」の絵は、たくさん色を重ねて塗って、厚みが出ています。べたっと塗っただけでなく、色を重ねて色合いも赤や緑が入ってつぶれていないところがとてもいいです。額に入れると良さがまた出ます。

「トヨタのおじさん」の絵は、とてもいいです。この1時間にたくさんの絵を描いていて、最初は練習みたいに何となく描くけど、段々乗ってきて、絵がぐっと良くなったね。

参加された保護者の方より

絵本を見て描こうというテーマに沿って本や図鑑を参考にして描いている人もいれば、そうでない人もいて、いつも通り自由な感じで皆さん過ごされていました。

耳をすませてみると、皆さんが活動中にいろんな声が聞こえます。

「おお素敵」「これいいねえ」といういつも の先生方の声の他に、家族以外のお子さんにも「あともう少し頑張れ」「上手やねえ」など励ましや褒める保護者の声です。

なかなか皆で集まれない現状の中でリモートやメールだけでは感じることができない一体感、全員でこの場を楽しもうという雰囲気が感じられました。私も他のお子さんのカラフルな医療器具が描かれているものをみて「上手!」と声をかけると「これはいつも行く病院にあればいいなあと思うもの」というテーマだそうで確かにこんなカラフルな器具だと楽しそう。と、ほっこりさせてもらいました。

さて人間には五感というものがありますが、人と一緒に過ごすことでしか感じられないものもあると思います。月に一度のワークショップでしか感じることができない何かを、皆さんで共有できて嬉しく思います。

ところで先月から家族の方も積極的に絵を描くようになったのですが、まあ皆さんお上手。(毎月描いているともっと上達するかも)大人になって、なかなか人に褒められることは無いと思うのですが、皆さんはどうですか?いくつになっても褒められるのは嬉しいものです。

お子さんだけでなく大人の皆さんも先生や他の参加者の皆さんから褒められて、いい気分で帰れるといいなあと思います。

来月は粘土です。

触感を味わい尽くすだけの為に参加する予定なので、作品なんて何も考えてない我が家ですが、皆さんの作品を見るのをとても楽しみにしています。