「心のままに描いてみよう3」アートワークショップ第 3 回

「好きなものを粘土で作ろう」を行いました。

藤尾先生の作品を見せていただいた後、白を中心にピンクや茶色、黄色 等の紙粘土を使って造形しました。みんな集中して、最後の見せ合いでは、拍手や「すごい!」の声が上がりました。

藤尾先生のお話

「ご飯といちご」は、粒々が細かくてすごいね。来た時から「ご飯作りたいって」言って、白い粘土の上に黄色と白を混ぜた 薄い黄色の粒々をたくさん作って、大変だったと思うけど、それがとても良かったね。これが進展していちごの茶色の粒々も生まれたね。一つの発想が次の発想につながって、こういうのが良いよね。

「ねこ」は、かわいく 2つできました。最初からこれ作ろうって思って、こころをこめて、色も工夫してできたね。とってもかわいくて、2つ目も結構早くできましたね。

「遺跡と忍者と月」は、すごいね。「こんな遺跡、どこにあるのかな?」って思うけど、カラフルに作りたいなと思って、独自のイメージが湧いて来て、とってもよくできた。お月様の表情もとてもいい。

「スマーティ」は、とってもかわいい機関車です。車輪がすごいし、顔もよくできている。全部よく見えるように、回転させながら全体を見て作っていたのがよく分かります。

「うさぎ」は、いくつもの粘土の色を混ぜて、マーブルみたいにして型抜きしています.こうするととっても美しい色ができるんやね。この色合いが美しいです。

「恐竜の卵とバナナ」は、自分で握った指の後が残ってるのが良いね。良い表情で機嫌良く粘土に触っていましたね。バナナの色は、白とほんの少し黄色を混ぜて、微妙な美味しそうな色に仕上がっています。

「コーラへの熱い思い」は、何度も粘土を混ぜてこねて伸ばして、段々色が変わっていったんです。この段ボールが台紙になって、立体的な絵みたいになって、なかなか力強くて良いですね。こういう感じの絵って今までなかった。すごく良いです。

「うさぎとねこ」は、立たせようと思ってすごく工夫していました。立たなかったから、途中から座っている形にしたけど、後ろ姿もしっぽの形を変えています。うさぎは丸くて、ねこはちょこっとしたしっぽがついて、よくできています。

「ダンカンとサーハンデルと動物」は、小さいのに屋根とか前からも後ろからも見て、形良く仕上げています。小さい動物も全部、小さな足がついてます。難しいのにね。これから色々なもの作ったのを見たいです。

「ニワトリとひよこ」は、すごく工夫しています。足に割り箸を入れて立たせるのに一生懸命やったね。立つための支えの台も作って、最後までがんばっていました。とってもよくできています。表情がいいですね。

「ドラゴン」は、細かいところまで作りこまれています。見えないけど、お腹の下も黄色が入っています。手足の爪が細かいし、色づかいもすごくいいです。ドラゴンの卵と石に刺さった聖剣も、ムチャクチャ良いなと思う。

「ペンギンと鳥」は、最後まで細かく作って、時間内に仕上げましたね。よく観察して、粘土の使い方を工夫して作っていました。とてもいい感じです。手が汚れるのも気にならなかったね。

「文鳥と鳥」も、よく観察して作っていて、一生懸命でしたね。なかなかいいね。くちばしもよくできています。お母さんも一緒に鳥をいくつも作っていましたね。どれもとてもかわいくできています。

「船とお兄さん」は、色がいいね。船の形、とてもいいです。集中してできていました。デッキとか難しいのに、色々な色の粘土を使って、その使い方がとてもいいです。ここにお兄さんが乗っているのですね。

全体を通して、みんな前よりもっとよくできていると思います。少しずつ自分らしさが出せていると思います。手が汚れない粘土で、色を工夫してカラフルに作っていましたね。水色とか緑の薄い色とか、マーブルとか。親子で一緒に取り組んでいる姿もいい。今日はとてもいいものを見せていただきました。ありがとうございました。

参加された保護者の方より

連休明けのせいかコロナ感染者が増えた福岡県ですが、ワークショップの会場であるコムシティ5階は私達以外誰もおらず、会場も広々使用することができました。ワークショップのスタッフさんが準備してくださった道具も他の人と共有することなく、何の心配もなく参加することができたと思います。心配といえばうちの息子がマスクをすぐ外してしまうので皆さんにはご迷惑だったと思いますが。(すみません。感覚過敏で嫌がるので。)

さて今回は粘土で作品を作ろうというテーマだったので、皆さん夢中で作品を制作。実は粘土は好きではなかった方もおられたようですが全然そんな様子が見られることはありませんでした。

私も少し皆さんもの作品を鑑賞させてもらいましたが、細部までこだわりがみられました。こだわりポイントも教えていただき、感心、感心。頭で考えたものを立体的に作るにはどうするか、色をどう使うか、試行錯誤されながら皆さん多種多様な工夫をされておりました。
粘土は自宅でもできることと思います。しかし自宅です。粘土をするための部屋などはありません。自宅ですから当然色んなものが目に入ってくるでしょう。集中できないことが多いかもしれません。そこでわざわざ千円払って敢えての時間を作るというのは大切なことではないでしょうか。何も無い会場で全員が同じことを行っていると余り興味が無い作業でも、仕方なく?作品作りを行うことにつながります。

そして最後は藤尾先生による褒め言葉大会の始まりです。先生は、私なら「かわいいね」で終わる感想を作品それぞれの中にも光るものを見出し褒めてくださいます。ただ今回は粘土を皆さんに見せる時、作品の一部が取れたり落ちたりハプニングもあ ったので、作者の方々はヒヤヒヤされていたかもしれないですね。
さて今は大変な時代ですけれど皆さんの芸術への取り組み、文化を止めてはいけないと思っています。どこにも行けない今こそガラーンとした会場で親子が向き合うなんて最高じゃあないか、と。

今回作製した作品を展示します