本年度より独立して、一般社団法人キャリアサポートクラブとして活動を始めました。
コミュニケーションや対人関係の苦手さがある中学生以上の学生で、社会参加や就労に向けて積極的に取り組む意欲のある方を支援し、自立のための健全な育成をはかることを目的とする会です。主な事業は、以下の通りです。
- 集団活動を通した、社会参加に必要な力や仲間意識の育成
- 企業等と連携した、卒後に向けた就労体験の機会の提供
- 保護者および本人との面談による、家庭や学校生活に関する情報収集と相談
- 保護者の支援および保護者同士の繋がり作りの支援
- 地域社会の様々な年代の人との交流の促進
社会参加と就労に向けて取り組むために
地域社会で人に関わったり、役に立った体験をしたりする中で、少しでも達成感や充実感を持つことができたら良いな、と願って昨年度から、地域の市民センターでのカフェをさせていただいています。
最初は、相当練習しても自信が無く、あたふたしていましたが、2年目になって、それぞれの役割(受付、ドリップ、運搬、集金等)やお客さんの様子が分かってくると、余裕を持って対応ができるようになりました。
また、昨年からコンビニ、飲食店等で試行的に行っていた職場体験について、今年から計画的に就労体験に取り組むことを目指しています。将来の姿をイメージして、自分の生活を自分の力で実現していきます。そのためには、実社会で働く社会人の方たちとの出会いが一番だと考えています。
当法人の活動の趣旨を理解しサポートしてくださる企業を増やし、就労体験の機会をいただけるように協力をお願いしています。夢の実現に向けて努力する人を応援します。
コミュニケーションや仲間意識を育てるために
年度当初に、個別面談を行って、ニーズや困っている点をお聞きします。活動計画の話し合いで、それぞれのニーズを出し合って、年間計画の素を作ります。必要に応じて、心理アセスメントや学校の情報交換を行います。
会員のしたいことを中心に計画した毎月の活動の中で、会員同士で活発な会話が楽しめるように工夫します。その中で、話し方のルール(話し始め、質問や応答の仕方、身振り、声の大きさ、タイミング、相手の話す話題への関心の向け方、順番交代、終わり方等)について、随時視覚的支援や声かけで、注意を促します。
毎回の活動の終わりに、活動の振り返りを行います。良かった点、今後に生かせること、友だちの意見で「なるほど」と思ったこと、次への希望をシートに書いて発表し合っています。